◆証券口座は目的や手法によって分けて使おう
ワタシは現在、FX攻略にはこの【トラリピ】をメイン口座に据えて研究・実践中ですが、先に「そもそも」なところで、「投資手法ごとに口座は分けておいた方がいい」というお話を。
- 商品の幅(銘柄数や手数料)や取引機能的メリットを多方から享受
- システムエラーのリスク分散
- 長期投資用、短期投資用など、自身のポートフォリオ形成や「メンタルアカウンティング(こころの会計)」にも考慮
※NISA口座は一人ひとつ、一年単位でしか変更もできないので注意。
似たような商品を扱っていても、証券会社ごとで結構提供しているツールが違いますし、そもそも証券口座って現金の入出金以外にも残高がどんどん増減していくので、少なくとも投資手法(長期投資か、短期投資か、など)で分けておかないと、だいたいの人が訳わからなくなってしまいます。
⇒口座状況の全体管理には、家計簿アプリが有用です。
※ワタシは「マネーフォワードMe」をフル活用で使っています!
もう約一年利用してますが、今ではもうワタシにはなくてはならないアプリですね。
最初は非対応の証券口座もちょこちょこありましたが、今ではどんどん対応してくれたので、手入力先もなくなりました!(笑)
◆トラリピの特徴
【トラリピ】の特徴
- 元祖自動売買 システムの特許も多数取得
- 低資金チャレンジでの自動売買長期運用に必須級の「ハーフ&ハーフ戦略」を構築、設定が可能
- 15通貨ペアで運用可能 ※2021年6月現在
【対米ドル通貨ペア(ドルストレート)】
米ドル/円、ユーロ/米ドル、豪ドル/米ドル、
ニュージーランドドル/米ドル、英ポンド/米ドル
【対円通貨ペア(クロス円)】
ユーロ/円、豪ドル/円、ニュージーランドドル/円、
カナダドル/円、英ポンド/円、
【クロス通貨ペア】
豪ドル/ニュージーランドドル
【新興国通貨ペア(クロス円)】
トルコリラ/円、南アフリカランド/円、メキシコペソ/円
※同じく自動売買で有名な「トライオート」もありますが、ワタシはそちらは「ETF用自動売買口座」として利用しています。
◆トラリピの仕掛け方パターン
・ハーフ&ハーフ =ワタシが運用中の戦略
想定レンジ幅の「上半分に売り設定」「下半分に買い設定」
・レンジアウト時の含み損ペースが半減
・必要証拠金量も半分
・レンジ中央付近では、含み損が最小化されトレード停止も可能
資金効率(低資金でスタート可)とリスクリターンのバランスが低資金チャレンジャーにとって非常に魅力的な戦略です。以下の関連記事でも詳しく書いてます!
・シンプル
・想定レンジへ【買いのみ】または【売りのみ】のトラップを設定
・プラススワップ方向へ仕掛ければ、金利の心配がほぼ不要に
⇒各国の政策金利が変動する等、マイナススワップになる可能性はもちろんありますので、たまには確認しましょう。
・両建て戦略 =おすすめはしないが、参考までに
想定レンジ幅の全幅へ「買い設定」「売り設定」の双方をかぶせて設定
・上昇局面でも、下降局面でも常に利益を狙える
・レンジ上限、下限、中央値、どこにいても含み損が減ることがない
=出口不要という人でなければ手を出しずらい
※しばらく運用後にトレード停止~撤退しようとすると必ずまとまった損切が発生
◆準備資金のめやす
①FX自動売買 初体験
スタート資金 推奨:30万円~
対象通貨ペア:単独ないし2通貨ペア
☆最初に検討したい、おすすめ通貨ペア
・カナダドル/円
・豪ドル/ニュージーランドドル
いずれの通貨も、低資金でやるには「値動きのまったり感」がおすすめ。
どんな具合かは、チャートの月足(一番期間が長いチャート)で実際に確認してみてくださいね。
加ドル/円については、資源国(原油)の側面が強いのでOPEC系の大きなニュースなどが出ると大きめに動く可能性があります。
豪ドル/ニュージードル(オージー・キウイ)については、何と言っても両国の経済の「相関性が非常に高い」という特徴があり、「値動きがそもそも小さく」レンジ形成をしやすいので非常に自動売買向きです。
通貨の特徴としては、どちらも資源国なのですが、オーストラリアの方が原油や鉄鉱石などの工業系資源のニュース等に影響されやすいのに対し、ニュージーランドは乳製品や羊毛など農産物が主力経済なので、ファンダメンタル的な影響はちょっと異なります。
豪ドルの方は
- 【米国株価(リスクオン時に相関することが多い)】
- 【中国の動向(最大の輸出相手であり影響大)】
- 【原油価格の変動(豪州の主要産物)】
と、結構変動するタイミングやきっかけが多いので、これを「見てて楽しい」と思えるか、「大変だな、、」と思うかは結構人によります。。
【トラリピの設定追加の検討3パターン】
①想定レンジの幅を今より広くする
⇒急な値動きでロスカットする確率を下げる
②運用設定する通貨ペアを追加して増やす
⇒相関率の低いペアを増やして、できれば含み損の相殺を狙う
③トラップ本数の注文間隔を狭くして追加設定
⇒形ができてきたら、発注タイミング(トラップ)を増やして
利確チャンスを増やしていく
※①~③の順番で優先度も高いです。
【その他、最初に運用する通貨ペアを選ぶポイント】
- 2ペア以上運用ならできるだけ「相関率」の低いペアを選びたい
- 必要証拠金が低く、かつ主要通貨ペアの中から選択したい(乱高下しにくい)
- 想定値幅は、例えば直近3年程度で絞ると「想定値幅」が小さくなる
- レンジを外れた時は「損切」するか「資金追加」で耐えるか予め決めて準備が必要
- 利益が積み重なればいずれ逃げ切りも可能だが、開始直後に想定外の暴騰落があると『退場』もありうる
②低資金チャレンジャー
資金 推奨:100万円~
対象通貨ペア:5通貨ペア~
※できるだけ相関率の低いペアを選ぶのが基本
※長期足での値幅の「狭さ」も考慮してみる
☆通貨ペア追加時に検討したい、おすすめ通貨ペア
・ニュージードル/米ドル
・ニュージードル/円
・豪ドル/円
ニュージー/米は「過去の値幅が小さい」というのが最大の特徴ですね。
想定する値幅が小さいほど、準備する証拠金を少なくできるので、低資金チャレンジャーはぜひ狙いたいところです。
ニュージー/円もそれに次ぐ値幅の小ささによる、「とっつきやすさ」があります。ニュージードルは豪ドルに比べると、大きな値動きイベントは少な目とは言えますが、「通貨流通量」が相対的に少ないために豪ドルよりも激しい値動きになることがよくあります。
平時のまったり感で変に侮らず、資金管理(某騰落時のシミュレーション)はしっかりしておきたいです。
③本気でフロー収入化
資金 推奨:1000万円~
対象通貨ペア:8通貨ペア~
取り扱い資金量が増えてくると、設定の管理も大変になってくると思いますので、できれば最初から「暴落に備えた設定幅」にしておきたいですね。
- リーマンショック級の暴落にも対策した値幅検討
- 設定通貨間の逆相関性の検証(急騰落をできるだけ相殺できるように)
- 発注値幅を順に詰めてポジション数を増やしていく(最終0.1円単位など)
ワタシのブログの主な読者さまは、まったく初心者からという方が多いのでいきなり1000万以上をFXに突っ込むという人も少ないでしょうから、ここではまだそこまで多くは語りませんが、「FIREしたい!」などの目標を立てるなら、数千万単位の運用を最終的に目指す必要があります。
また、順に解説記事も作っていきたいと思います。
◆運用資金(必要入金額)の算定ツール
①単独通貨ペア ⇒マネースクエア「トラリピ運用資産表」を活用
②複数通貨ペア ⇒マネースクエア「シミュレーションツール」を活用
今回は詳しい使い方は省略していますが、証拠金取引の基本的な考え方として、以下の関連記事も参考にしてください。
◆口座開設 ~取引開始
◆新規口座開設に必要なモノ
- PCまたはスマホとメールアドレス ⇒ほとんどの会社がWebだけで完結可能!
- 銀行口座(ネットバンキング)⇒ネットバンキングはなくてもできるが、あった方が断然便利
- マイナンバーカード 又は通知カード
- 顔写真付き身分証明書 ⇒運転免許証、パスポート等
これくらいあれば、ほとんどの証券会社で口座開設ができます。
初期の設定数値の考え方 例
自由にいろいろな設定を組めるのがトラリピの醍醐味ではありますが、最初はどんなのがいいのかなかなかわかりずらいと思いますので、一つ設定例を。
カナダドル/円の場合
- 直近2年間程度(2020暴落含む)に耐えられる設定と証拠金
- ハーフ&ハーフ戦略を採用
- 82.5円を中心値にして値幅800円での新規&決済、上下14本設定
これのイメージで発注をしようとすると、以下のような注文内容になります。
発注設定数値
通貨ペア | カナダドル/円 |
---|---|
口座への入金額 | 300,000円 |
売買 | 買い |
レンジ | 72.1円~82.5円 |
注文金額(万) | 0.1万通貨 (1000通貨) |
トラップ本数 | 14本 |
利益幅 | 0.800(800円) |
この発注の仕方での、「トラリピ運用試算表」での結果がコチラです。
表の見方としては、この買い設定で、「価格下落」に向かった場合、
- 設定した14本すべて約定したときの必要資金(口座に最低必要な資金)=113,176円
- この時の、証拠金維持率=562.71%
- さらにそのまま下落した場合 ⇒58.199円の時に維持率100%割れ=強制ロスカット
という読み方をします。
加えて、今回は「ハーフ&ハーフ」にしたいので、売り設定も同時に注文します。
通貨ペア | カナダドル/円 |
---|---|
口座への入金額 | 300,000円 |
売買 | 売り |
レンジ | 82.6円~93.0円 |
注文金額(万) | 0.1万通貨 (1000通貨) |
トラップ本数 | 14本 |
利益幅 | 0.800(800円) |
これも同じく「トラリピ運用試算表」に入力するとこのように出てきます。
このように、想定した値幅に「すべて買い」「すべて売り」などとするよりも、「ハーフ&ハーフ」で分けて設定をした方が、想定含み損も必要資金も低く抑えて運用を始めることが可能です。
この設定だと15万円弱も入金しておけば、お試しスタートはできそうという感じですね。スタート時の価格にもよると思いますが、毎月3~5万円くらいの定額積立入金をするなどして、どんどん余裕を増やしていけば、設定追加をしていくことも可能かと思います。
上記の例では直近3年程度しか想定値幅を考慮をしていませんので、長い目で見るとレンジアウト(強制ロスカット)する可能性が高くなってきますので、ずっとほったらかしにはできない設定内容です。まずは小さく始めてみるという時の考え方との一例として、ご参考にしてください。
さて、だいぶイメージがつかめてきたでしょうか。
まずは小さく試してみるのがいいかと思います。
ワタシの実践状況はまた定期的に発信していきたいと思いますので、合わせてご参考にしてください。