【実践準備】FX自動売買『ハーフ&ハーフ』設定を徹底解説!(必要資金を最小化)

各証券会社で提供されている「一定レンジを等間隔に自動売買」するタイプのシステムでは、この戦略の考え方が資金効率やリスク管理の面で非常に有用です。

証券会社によって、設定の仕方や細かな資金計算方式は少しずつ異なりますので、正確には、ご自身の取引する証券会社のホームページ等でルールを確認していただきたいのですが、まずはここで簡単にこの『ハーフ&ハーフ』戦略のメリット・デメリットを一緒に見ていきましょう!

めざせ! 資金効率最大化!!

1.シンプルに「買いのみ」「売りのみ」のシステムの場合

【通貨ペア】【買い下がりか、売り上がりか】【注文・決済値幅】を決めるだけで始められるというシンプルな自動売買システムについて、まずは資金の動きを見てみましょう。

自動売買システムが有効に機能する前提として

  • 値動きが「基本わからない」から、「値幅」を予想して設定
  • 感情に左右されずにコツコツと注文・決済を繰り返すので利益を読みやすい
  • ずっとチャートや値動きを見張っていなくてもよい

といったメリットがあります。

ここで、必要資金の基本的な考え方をおさらいしておきましょう。

必用証拠金の計算(概算)の仕方

【想定値幅の中央値】×【通貨量】÷25(レバレッジ倍数)×Lot数 =入金が必要な総資金量

突然、数式が出てきてもわかりずらいかもしれないので、図解でイメージを示していきます。

数字があった方がイメージが付きやすいと思うので、このような想定をしてみます。

  • 0.1Lot=1000通貨 で値下がり1円ごとに1枚買い下がるという『Buy:買い』設定
  • 100円から90円まで価格が下がった時のロスカット基準金額とは?

このケースでは、証券口座へ約10万円を入金しておくと、想定下落幅まで耐えられるというけいさんになりました。なお、この時、強制ロスカットをされると、10万円全額がなくなってしまうのではなく、必用証拠金として入れていた41,800円は口座へ返金されます。

「窓開け」やフラッシュクラッシュなど、急な価格変動時はこの限りではありません。

含み損益の計算について、慣れないうちは各証券会社のシミュレーションツールなどを使って確認をしてみるのがいいですが、慣れてくればやっている計算は上記のとおりなので、電卓だけあればOKです。シミュレーションツールは便利ですが、意味をわからずに資金を入れてしまうのは怖いので、ここで計算方法はきちんと理解をしておきましょう!

仕掛け方検討については、こちらの過去記事も参考にしてみてください!

まとめ

 取り組みたい通貨の「月足」を眺め、ありうるすべての値幅を想定
 =値幅を広く想定すれば、するほど安全運転

 その値幅での
 【必用証拠金(の合計)】+【想定される最大含み損益】=口座に入金必要な資金

というのが、シンプル設定の基本的な考え方です。

2.『ハーフ&ハーフ』戦略の場合

◆ハーフ&ハーフの資金効率を検証

ハーフ&ハーフとは、値動きの想定レンジを決めるまでは1.のシンプル設定とと変わりませんが、
そこで、「買いのみ」「売りのみ」ではなく、「上半分を売り設定」「下半分を買い設定」
というようにシステム設定をします。

実際に、シンプル設定のケースでの計算例を元に、ハーフ&ハーフ戦略の資金の動きを検証をしてみましょう。

こちらも、「価格が100円から90円へ下落」というシーンを想定しています。

同じく、必要資金の概算もしてみましょう。

さて、必要資金が60%以上低く抑えられたことが確認できたでしょうか?

この戦略のポイントは、「この必要資金量の低さ」にあります。

◆まとめ

FX自動売買では、「ひたすらこつこつ長く設定を維持」するのが、利益を上げるコツの一つなので、「余裕を持った資金をあらかじめ入金」しておくことが肝要です。

また、長い年月の運用を想定しようとすると、長くすればするほど「想定値幅」が大きくなってしまい、必要資金がそれだけどんどんと大きくなってしまいます。

はじめたばかりの我々、「低資金チャレンジャー」には、なかなか酷な状況です。そこで、ある程度リスクを抑えたつつも、資金の最大効率化を目指す必要があります。必要資金が抑えられるということは、それだけ利回りにも影響があります。

証券会社によっては、最初からこのハーフ&ハーフ戦略に基づいた設定まで細かくいじれるところもあれば、シンプル設定のみの提供の代わりに各種コストを極限まで安く仕上げているというところなど、仕様や考え方がに特徴がそれぞれありますので、ご自身の納得いく考えのもとに、まずは少額資金でトライをしてみましょう!

シンプル設定のみの証券口座でも、手動でこのハーフ&ハーフを運用は可能です

シンプル設定は、「逆レンジアウト」のみに資金喪失リスクがありますが、ハーフ&ハーフ戦略には「レンジ上限」「レンジ下限」の双方のブレイクアウトについて、資金喪失リスクが発生します。その際の喪失額の違いは、この記事で見てきたとおりです。

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