【キャリアプラン】安易な『スペシャリスト』ブームに敢えて警鐘を鳴らしておく

ひと昔前に比べれば、転職とかは本当に普通になっていますし、誰もが「キャリアプラン」という言葉をよくよく使うようになりました。中でも、

  • 終身雇用はすでに崩壊 時代は「スペシャリスト」を求めている!
  • キャリアプランはライフプラン。一度きりの人生、悔いを残すな!

といった内容も、かなり「よく聞く」ようになった気がします。これらの言葉自体はまったくその通りだと思いますし、私自身、それこそ二十代のころからキャリアや人生に真剣にチャレンジをしてきて、大企業勤務からスタートし、個人事業主も経験、また現在は場所も職種も新たにサラリーマンをやり直していたりなど、結構向上心だけでのたうちまわってきた自覚があります。

ただ、何かこれらの言葉の「耳ざわり」だけに捉われて行動をしている、または行動をしないでいる人も結構見るので、あえて「年増的」苦言と提言をここでわざわざ呈してみたいと思います。

1.まずはそれぞれの特徴を簡単にまとめ

◆スペシャリストの特徴
  • ◎(特定分野での)スキル、経験値、深い知見
  • 〇得られる結果、成果がわかりやすい、予測しやすい

  ⇒結果、「転職」で評価を得やすい、求められやすい

△対応できる幅が相対的に狭くなる

◆ゼネラリストの特徴
  • ◎(多様な経験に基づく)広い視野、柔軟な対応
  • 〇マネジメント、管理職向き
  • 〇(比較的)経営や営業に関心や理解が高い

△育成には長期間を有する

スペシャリストって、「音感」が既にかっこいいしかも求められているなら、目指すしかないね!という感じでしょうか。特に否定はしませんが、対に語られる「ゼネラリスト」が単なる「いろいろやったけど、どこでも役に立たなかった奴」みたいな語られ方を安易にされているのを見るたび、ちょっと危うさを覚えますし、新卒採用活動にもここ数年関わっていますが、【勘違いしている学生】というのも年々増えている気がするので、要注意です。

ゼネラリスト育成とは、要は「幹部候補育成」の手法のひとつなんです。ある程度の規模の企業であれば、管理職って組織であれば必要なので、早いうちから育てておかなければなりませんが、「専門はずっとこれ」みたいな人だと、なかなか組織や会社全体を見渡し、また取引先まで管理するなんて難しかったりします。 一部の「真の役立たず例」に惑わされてはいけません。

ただ、そもそも「組織は気に入らない」「人の管理はほんとにヤダ」という場合は、もちろんこの限りではないと思います。

2.特に若者に見る『勘違い』2大パターン

敢えて若者とここでは書いてみましたが、中高年に至っては「そもそも何も考えていない、感じてもいない」というパターンもあるのでさらに要注意。。

①世の中では「スペシャリスト」が求められている
 ⇒興味ある事、やりたいこと以外『一切』が不要

  • 視野狭窄、虚弱なビジネスパーソンでしかない
  • このままでは「独立」はもちろん、「転職」も厳しい

ほんとにやりたいことしかやらなくていいのは、「自営業者」「大企業勤めの研究者」くらいのものでしょうか?探せばもっとあるとは思いますが、いずれにせよ【狭き門】です。

一般的なビジネス界隈、会社勤めでこんな考えでうろうろしていれば、虚弱の極みですね。

②ゼネラリスト=古い考え、ダサい
 ⇒そんなことを言う、今いる会社はダサい、オワコン!

  • 一理はあるが、そこを選んだのも「自分」
  • 最初に「なぜこの会社を選んだのか」を再度思い出してみる
  • 何も考えてなかったなら、今からでも「言い訳ではない良さ」を探してみる
  • 本当に何もなければ「秒で逃げよ」
  • もし何か良さがあるなら「習得してから」再確認せよ

まわりがどう言っているか、世間がどう言っているかって、実はほとんどアナタの人生には直接的には関係ありません。本質をとことん突き詰めてみましょう。

3.おすすめの考え方 3ステップ

不安や苦言だけ呈していてもなんなので、ワタシなりのおすすめなキャリアの考え方「3ステップ」を最後に書いておきたいと思います。もし現状に迷って、この記事にたどり着かれたのだとしたら、何かの参考になれば幸いです。

①スペシャリストという言葉に惑わされず、今の自分の立ち位置で極められる『専門性』をまずギンギンに尖らせる

せっかく自分で選択した今の職場です。何か良いところを認識できるのだとしたら、さっさと吸収して身に着けてしまいましょう。「どんな職場も3年は」なんてことを言うつもりはないです。できれば、「1年以内」を目標に、極めに掛りましょう。人生には限りがあります。そこはストイックにやりましょう!笑

②職場ないし業界ないし職種を「一個隣り」にずらして経験を増やす

  • 環境変化への「わかりやすい」耐性ワクチンの獲得
  • 自分に足りないものを自覚するチャンス
  • 自分の「強み」も再確認

①で磨いた「専門性」がそこでどれだけ通用するか、生きるのか、ぜひ試してみてください。分野や場所を違えたら、それは不利なだけでは??と思うかもしれませんが、【一芸に秀でること】って、実はかなりの【汎用性・応用性】を手に入れていることに気付けるのではないかと思います。

③強みと弱みを認識した【自立した専門家】として、さらに自身にふさわしいフィールドを探す、トライする

  • 強みはイケイケに仕掛け、弱みは勉強して赤点回避ないし平均点以上程度で

経験に裏付けられた「専門性」を武器に、また自覚した弱点を最低限補いつつ、「討ってでましょう」!

それがまた、考えるきっかけとなり、さらなる躍進へのヒントとなります。しっかりとした意志、それに裏付けられた行動とその経験は、着実にあなたのキャリアとなって積みあがります。 

人生は学びと経験、行動の繰り返し。ぜひ、『強さを伴う自己実現』をめざして、また頑張ってみてください!

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