部下、上司、同僚など仕事で話をしていうると、ありませんか?こういうこと。
『こいつ、わかってないなぁ。。。』
わかってないと、
・そもそも話が通じない、前に進まない
・業務の進展がない、むしろ後退する
・わかってない部下の上司だと、指導力まで難が付く
いいことがありません。
なので、「わからせる」必要が出てくるのですが、さてどうすればいいでしょうか?
結論、【わかる=分けられている】ということなので、いろいろ一緒にごちゃ混ぜになっているものを丁寧に分けているか、分ける能力があるかが問題となり、その現状についてこちらが見抜いて、指摘をし、気づきを与えることがここでは
要点となります。
では、症状別に3つ、対処法を見ていきましょう。
◆わかってるなぁ。と思った時
これは、むしろ「何もする必要がない」のですが、整理しやすいように書きました。
「わかってるねぇ」と思ったら、ちゃんとそのように教えてあげましょう。
「アナタがわかっていると認める=承認する」というのを明確にするのも、
「あ、それは違うよ?」ということを指摘する時により効果を出すために必要なことです。
評価のメリハリをしっかりつけて、ちゃんと表現をしましょう。
人物を肯定や否定をする必要は一切なく、すべきは「行為や思考法がどうなのか」と言う点の評価です。
◆わかってないなぁ。と思った時
これは冒頭でも書いたとおりに、【わかってない=分けられていない】ということなので、まずは時間を取ってでも、細かく分けて整理することを提案してみましょう。
紙とペンを用意して、自由に書き出してみるのが、こういう思考には向いています。
- まずは、問題となっている事柄を白い紙につらつらと書き出させてみましょう。
- もう一枚、白い紙を用意して、今度は書き出した事柄を整理しながら書くように言ってみます。
多くてもこの作業を2~3回もやってみると、【問題の原因や本質】が浮き彫りになってきます。
文字通りに理解が進むということです。
理解ができている状態に持っていければ、あとは
・その後の業務進捗が飛躍的に上がる
・改善点が明確であり、効果はテキメンとなる
・良し悪しも理解しているので、改善もされやすい
と、いいことだらけの状態が発生します。
いわゆる【ボーナスタイム】突入です。
急がば回れ。
面倒でも、一度【わからないことは『分けてみる』】というのを、実践してみてください。
◆分けすぎてるなぁ。と思った時
今度は逆に、「分けすぎてるなぁ」というのが、たまにですが発生します。
これは、「同じ現象・事柄に各自が【違う名前】を付けていったがために、細切れになりすぎて意味をなしていない状態」を言います。
理解を進めていくには、『分けること』を推奨しましたが、この分けるという作業をした後には、「結合して、まとめる」という作業がセットで必要になります。
元々は一つの課題や問題であったものを、それぞれに分解をして【部品】にしたわけです。
部品レベルで理解をしたら、また元の製品に戻すなり、元とは違っても何かしらの製品には、組み立て直さないと基本的には、その部品単独では機能しないことが多々あります。
まじめでコツコツと頑張るタイプほど陥りやすいのがこの「分けすぎてるなぁ」という状態です。
部品を部品のまま整理整頓して、しまい込んで管理してしまいます。
こうした細かすぎるままの管理や理解は、汎用性を失って、また難解な事柄へと成長してしまう温床となりやすいので、分けすぎてきたら「まとめる、統合する」という作業が必要になります。
こういう「分解と再構築」を繰り返して、知恵や業務、組織は進化を続けられます。
◆まとめ 「わかってない」部下や同僚への対処策
まとめてみましょう。
「わからないこと」に出くわした時の処方箋です。
「わかってないなぁ」と思ったら、
「分ける」ことを実践して、理解を深堀してみましょう。
「分けすぎてるなぁ」とおもったら、
「まとめる、統合する」という整理整頓と結合を試みてみましょう。
「わかってるなぁ」と思ったら、
それが自分でも、部下でも上司でも、それを指摘して認めましょう。
アナタはちゃんと分けられていますか?
分けすぎていませんか?
ちゃんと分けられていることを認められていますか?
業務改善の第一歩の考え方です。
ぜひ明日から意識して取り組んでみてくださいね。