【初心者向け解説】ETFと投資信託、CFDの違い・取引手法で使い分けよう

株式などの現物商品に対して、ETF(Exchange Traded Fund:証券取引所で取引される投資信託)CFD (Contract For Difference:差金決済取引)投資信託と様々な金融派生商品があり、なんとなくは「売ってる人が違うのかな?」くらいのことはわかっても、明確にどれがいいのか見分けるのは最初は難しいですよね。

ワタシもしばらくごっちゃにしていました。

それぞれの商品には、メリットデメリットが結構明確に存在していますので、ここで一気に理解をして、自分の投資ライフを優位に進める武器に変えていきましょう!

◆まずは結論から 手法ごとの比較表

比較表で並べてみるのが一番わかりやすいので、先に出してしまいます。

これを見ただけで理解をできた!という人なら、最後まで読む必要もないですね。

現物(株式)、ETF、投資信託、CFD 比較表

現物との対比があるとより分かりやすいので、こちらの比較表では「現物(株式)」を例においてみました。

こう並べてみると、結構な違いがあるとわかりますね。

各商品のメリット・デメリットをしっかり理解して、取引を優位に進めたいものです。

◆現物株式のいいところ、悪いところ

まずは現物(株式)から。

これについては、「現物」という文字通りのモノ(株券)が存在するので、理解は早いと思うのですが、最大のメリットは「手数料や各種管理費用等」といった、売買に関わる諸費用を一番抑えられる点にあります。

変わりに、例えば日本株なら「単元株100株」となっており、「購入資金が莫大になる」「分散投資をしようとしたら、巨額の資金が必要となる」という点に尽きます。

なかなか、初心者や低資金しかない人が株式投資に参入できなかった原因そのものでもあります。

そこで、誕生してきたのがその他の金融商品群ですね。そちらも一つずつ見て行ってみましょう。

◆ETFのいいところ、悪いところ

ETFという言葉は、本格的に投資を検討し始めるくらいからちょこちょこと聞くようになると思います。 平たく言うと、「上場している投資信託」となるのですが、この「上場している」という部分がよくも悪くも特徴となってきます。

ETFでは、現物株式と違って

  • 「各種指数連動する商品がある」=手軽に分散投資が可能
  • 取引時間中は、自由に売買が可能=流動性も高い
  • 各種手数料も安めに抑えられている
  • 資金も比較的小さいところからスタートが可能

といった特徴があります。元が投資信託なので、初心者でも取り組みやすいですね。

◆投資信託のいいところ、悪いところ

さて、一番言葉としてなじみが深いのはこの投資信託ではないでしょうか。

投資信託については、証券会社に限らず、銀行窓口等でも販売されているので、目にする機会は多いと思います。この商品の一番の特徴としてはやはり「非上場」であることですね。

商品構成の中身は、先にご紹介をしている単にETFの詰め合わせだったりしますが、営業窓口が広く、買い方も「口数指定や金額指定など」どこまでも便利にできているので、その分の手数料がETF購入よりもだいぶ高めになっています。

価格変動も一日に一回公表をされるだけなので、「チャートに張り付く!」みたいなことも一切不要です。

一般的な投資信託の中身(指数部分等)のETFは、ちょっと慣れてくれば、普通に個人でもネット証券会社で買えるものもたくさんありますので、まだ投資信託しか触ったことがないよ?という人でも、次の段階として、ぜひ「ETF」の勉強も始めてみてはどうでしょうか。

◆CFDのいいところ、悪いところ

この「CFD」というのが、一番馴染みが薄いかもしれません。

現物株式・株価指数・恐怖指数などのその他各種指数や、商品コモディティ・債券など、各市場での値動きを反映しながら、実際には原資産等を所有せずに、原市場と同様の取引ができ、かつその売買価格の差が損益になるという取引です。

こういう説明の仕方をすると余計混乱しそうですが、例を挙げると、為替に投資するCFDのことをFXと言います。

FXは外国為替証拠金取引ということで、為替相場の上がり下がりの値幅に対して損益が発生しますが、株価指数であったり商品価格などに対しても、まったく同様な取引を可能にCFDはしています。

倍数は金融商品や証券会社ごとに異なりますが、レバレッジもかかっており、現物をもっておらずとも「新規売り取引」から相場にエントリーすることも可能で、いわゆる「ヘッジファンド」的な動きをすることが個人の取引量レベルでも可能となっています。

  • とある長期株価指数のETFを保有中
  • 短期的に大きめの調整下落を観測している。。
  • 同指数のCFDを「売りエントリー」することで、下落リスクをヘッジ(保険)する

というような、例えば使い方ですね。なお、ヘッジ取引には「オプション取引」というのもパターンとしてはありますが、ちょっと混乱するのでここでは一旦省略しますね。

あと、最初の一覧表では、手数料や必要資金は「中」とワタシはしましたがこれは見かけスプレッドや売買取引手数料だけでなく、証拠金取引だと「値の逆変動にも備える必要」があったりするので、ETFなどの現物投資よりはワタシは資金が多くかかるという認識を持っています。

というわけで、CFDの最大の特徴は「取引の自由さ」であり、「レバレッジによるリスク管理の難しさ」でもあります。

各種CFDは、FX同様に「ほぼ24時間・リアルタイムに値動きが続く」ので、「FX自動売買」的な手法も実は効果があります。ちなみに「株価指数」であれば、「基本的に(世界経済の成長とともに)上昇を続ける」とおいう性質があるので、「買い仕掛けオンリー」で戦えるというメリットもあります。

このあたりの解説もまた別途、していきたいと思います。

まとめ 自分の投資スタンスによってうまく使い分けよう!

この記事で、少しは手法ごとの良し悪しを感じて頂けたでしょうか。

どれが一番かというのは、目標数値や投資目的、投資総額や現状のポートフォリオと、様々なものに影響をされるので、ぜひ自分に合った取引スタイルを探してみてくださいね。

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