【はじめに】
◆こんな人におすすめな記事です
社畜の自覚あり そして家庭も職場も崩壊寸前 泣
勘違いしている若手に悩む経営者 泣
他、この言葉にちょっとでも悩まされたことある人
【×NG1×】仕事と生活をきっちり分ける
◆発想が「時給」な考え方の人が陥るワナ
「仕事8時間」「プライベート8時間」「睡眠8時間」、うん、俺のワークライフバランスって最高!!
という話では全くない、というのがまずひとつ。
仕事とプライベートが対局・独立をしていて、それらを天秤にかけて「どっちが大事か??」というトレードオフな発想で考え始めることで起きる間違いです。
もちろん上記のような時間割こそが結果的に最適な生き方な人もいるかもしれませんが、みんながみんな常時そうではないのはもちろんという話。
この場合、目的と手段が混同されているということから誤解が生じています。
「ワークライフバランス」=仕事と人生(プライベート)の【調和】
バランスという言葉に引っ張られて、両者を天秤にかけるような考え方をする人が非常に非常に多いわけですが、この言葉での直訳は「調和」です。
仕事で成果あげる(アウトプット)
⇒プライベートも充実(インプット)
⇒さらに仕事で業績上げる (ステップアップ)
という好循環をいかに作り出すかというのが、議論の中心になるべきです。
【×NG2×】「自己実現」のための制度である
◆発想の根元は「少子化対策」と「高齢者福祉」
働き方改革の議論が始まる前から「ワークライフバランス」という言葉は言われており、議論の根元はずばり「少子化対策」と「高齢者福祉」でした。
つまり政府などは始め、これらの「社会問題」を解決したくて出した言葉だったのですが、音感のよさが良かったのか、逆に個人の幸せや自己実現などの話に転移していってしまった結果が現在です。
「社会問題」なので、自分のことだけ考えていても当然話が進展しないわけです。
ここでは「家庭」「職場」「地域」「社会」とそれぞれに考えを馳せる必要がでてきます。
◆社会問題への取り組み方
「総論賛成、各論反対」という内容が得てして「社会問題」となります。
それが問題である、ということは誰しも共通で肯定するものの、実際では自分が具体的に何をするか?となると「先送り、他人任せ」にしてしまっています。みんながそうするので、
当然誰も行動をしておらず、見事迷宮入り!未解決事件となります。
なので、取り組み方は「自分にできることを見つけて、やる」ということになります。
1.まずは「自分の希望」と「理想地域・社会」を考えてみる
2.そのギャップを見つけ、「自分に何ができるか」考えてみる
業績向上も、問題解決も「行動なくしては」何も起きません。例えそれが小さな一歩だったとしても、それぞれが行動をし、それがひとつの大きなベクトルに重なり合った瞬間に、きっとすごい成果が生まれます。
【×NG3×】残業=悪 である
◆スキル習得や成果は「労働時間」に比例しない
残業時間に関わらず、「時間」ってとても大事です。大半の人がまずは「稼ぐため、お金のため」に時間を使い(労働し)ますが、仮にここで稼ぎきってお金のための労働をする必要が無くなったとしても、時間、ひいては人生が有限であることからは誰も逃れられません。
ただ、時間は大事、というこれだけに捉われると「目的」を見失いがちになります。
繰り返しになりますが、「ワークライフバランス」は生き方の柔軟性を獲得しようという考え方なので、ここでも思考停止してしまわずに柔軟に考え方を検証してみます。
自己投資とは、まさしく「投資」ですが、金融投資に比べればまさかの
「ローリスク、ハイリターン」が実現可能な夢な投資であると言えます。
有限である人生の時間、自分にしっかり投資して、よりよい人生目指しませんか??
◆プロジェクト=「タスクの集合体」という認識を
自分自身に時間を使う、自己投資ををするにも先立つもの(時間)が今ないなら捻出をしなければなりません。
まずは、「総労働時間の圧縮」という作業が必要になります。
ここでいうプロジェクトとは「お金(売上)を生むまでの、一連の業務単位」を言っています。
業務効率化=生産性UP⇒総労働時間の圧縮
属人的に「こういう人員配置になっているから、こういう仕事をする」というのではなく、プロジェクトに対して、どういうタスク(作業)が必要かを突き詰めて、それに対して必要な人員配置をし直します。
こう言うと普通のこと、当たり前のことを言っているように見えますが、大多数の会社や業務は「プロジェクトベースの棚卸管理」はやっていません。長らく続いた「終身雇用制度」の考え方の弊害とも言えますが、良くも悪くも「固定費」な人材がまず居て、そこに仕事を割り振っていくという悪習が結構あります。思い切って、プロジェクト棚卸をやってみましょう。
次に、プロジェクトとそれに紐づくタスクが整理できたら、
- やめてしまっていい(不要な)タスクを思い切って削除
- 時間圧縮できる業務を洗い出し、検討
という、お掃除の基本にも似た手順で業務改善を進めていきましょう。棚卸を一度するだけでも、ほとんどの既存プロジェクトはスッキリスリムになると思います。
◆「過労」には十分に配慮を
業務効率を突き詰めると「成果主義」になっていきます。効率化、最適化がされている仕事はやればやるほど成果が出るので楽しくて、みんながこれまで以上に頑張り始めます。職場はどんどん活性化して良い雰囲気になるのではないでしょうか。
ただ、時間はもちろん、体力と健康も有限であると心得ておきましょう。この時、気に留めておきたいのが、個人にも、組織にも 業績以外の重要軸を複数もつ必要があるということです。一時の成果アップ、業績向上は誰にとっても結局は虚しいものです。せっかくなので恒常的に続けられる仕組みを意識して作っていきましょう。
【まとめ】目指すべきは「2択」ではなく「相乗効果」
◆人生の「ポートフォリオ」を組もう
自分にとって(あるいは会社や組織にとって)大事なものを3つ以上の「複数」設定してみましょう。キーワードにしておくことで、意識化と見直しもしやすくなります。簡単にPDCAサイクルをまわすことができるようになるわけです。あらゆる改善活動はPDCAによってなされるべきです。
まずは、「気になってるけど何もしていない状態」から脱却しましょう。
キーワードを設定しておくことで、なにより「迷子」になりにくくなり、行動量が落ちにくいというメリットもあります。
◆人生を「時間軸」を持った立体的なものと考える
先に設定したキーワードについて、それは人生の中で順に実現をしていくものになるわけですが、どのキーワードも「同時に」達成する必要なんてありません。自分で決めた人生キーワードを眺めながら、「攻略する優先順位」を次に決めましょう。
ある時は仕事にコミット
⇒経験値を貯めてスキルマスターになる
⇒次の経験の場での習得スピードは飛躍する
というパターンもあるでしょう。
人生の長さ、短さは感じ方は人それぞれですが、「大事にしたいもの」「それを一度に同時にできるか」は別問題でありどちらも大事です。やりきれないことは優先順位をつけて保留にしておくしかできません。なので、この際思い切って割り切ってしまいましょう。
大丈夫です。ここまで行動力のある人は、きっと保留にしたキーワードも拾いに来られるタイミングを必ず自身で作れます。
◆転職、独立もいいが、「職場改革」も実は選択肢
キーワードを設定してみた結果、どうにも今の職場では実現不可能だ、、という思考に至ったら、会社員だったとしたら転職や独立を検討するなど、自分の活動フィールドをまるごと引っ越してしまう、心機一転頑張るという選択肢もなくはないです。私自身も過去何度かそうしています。
ただこのタイミングでぜひ大事にしたいポイントがあります。
・今の環境でスキルマスターができたかどうか基準
一度は興味を持って選んだ環境、得たかったものは何だったか。それが果たしてもう得られたか、これ以上頑張っても得られないか。
ここではスキルと書いてますが、仮に「報酬」基準でもそれは構わないと思います。最終的には自分のポートフォリオを成長できるかどうかです。
・自分の環境は自分でつくる
別に今の環境でも最終的には自分のポートフォリオが達成できそうだなと思いつつも、何か足りない、何だかストレス、、そんなケースもあると思います。
そんなときは「環境を引っ越す」のではなく、「現環境自体に変化(進化)をもたらす」ことにパワーを一時的に割いてみるのも選択肢です。他人を変えるなんて無駄・無益・徒労!みたいな論調も当然ありますし、そういう側面はありますが、「それがすべて」ではありません。
自由=選択肢をたくさんもつという考え方を推奨したい。
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この先、世界はどんどん想像もつかない変化をしていきます。どう変化をするかは正確には私には知りえませんが、変化すること自体は間違いないです。変化に対応し続けることこそが生存術であり、柔軟かつ継続的な思考こそがこの先も求められ続けるはずです。
しなやかな判断基準をもち、それを磨き続けて、よりよい人生目指しましょう!